全てのアクションがオンライン接続されている世界。
つまり、全てのアクションがオンラインデータとして残る世界。
そこから生まれる、未来予想にも近い、驚きの体験。
そんな時代が近づいています。

本書では、日本よりもデジタル化が進んでいる世界、特に中国をメインに紹介、解説していています。
この本は基本的に、経営者に役立つ情報をまとめた本になりますが、
この投稿では、私が読んで、一般の人が参考になる部分をまとめたいと思います。
サービスの改善スピードが異次元になる
中国には、レンタル自転車のサービスが、一般化され、各企業が競争を頑張っています。
その中でも、急成長をしているのが「 」で、ここは その改善スピードが評価さています。
自転車にはGPSが設置されて、利用者情報は事前に登録されて、使用時にはアプリを起動し、自転車の場所も検索可能、先に使用権を取っておく予約も可能。
また、不満な部分は、アプリからすぐに送信できる。
これら全ては、オンライン接続されていて、この膨大なデータは全て企業のデータベースに蓄積される。
それを参考に、お客さんのニーズを、リアルタイムに、また正確にキャッチをして
スピーディーに改善がなされる。
自転車の形状(乗り心地の改善)、
配置場所の修正(よく使われる地域に集中)、
新たなサービスの追加(快適さの向上)
などが、日毎に行われる。
使用者は、勝手にどんどん良くなって、快適になってくような体験ができます。
また、企業で集めた、GPSによる自転車のルート情報から「通行量の多い道」を集計し、他企業、例えば飲食店、クリーニング店、などに提供することで、最適な店舗展開も可能になる。
使用者は、ここにクリーニング屋欲しかったんだよ( ^ν^)となるわけです。
キャッシュレスの方がメインになる
今、日本の決済方法は、
現金80%、キャッシュレス20%
になっていますが、
中国ではこれが逆転し、
キャッシュレス80%、現金20%
となっています。
神社の賽銭もQRコード支払いにもなっているそうです(笑)
というより、日本もそのシステムを導入し始めているようです。

キャッシュレス決済、2つのメリット
細かい金額をいちいち差がなくて良くなる。
ピッで決済完了するので、時間短縮になりスムーズになる。
スマホで、振り込みや、商品購入が完結する。
キャッシュレス決済に慣れてくると、スマホでのお金の受け渡し、またオンラインショップ(例;アマゾンとか楽天とか)での購入のやり方が、なんとなくわかるようになるので、
そういったことができるようになる。
この2つができるようになれば、どんなメリットがあるかというと・・・
思った時に、振り込み等ができるようになれば、わざわざ銀行・コンビニに行かなくても良くなる=時間短縮
思った時にできるので、忘れっちゃった心配がなくなる。
キャッシュレス決済の2つのデメリット
残高を忘れて使い過ぎてしまう可能性
スマホの電池がなくなると、できなくなってしまう。
モバイルバッテリー3000円くらいのものを買えば、スマホを2回充電できるものもあるので、これで対策できると思います。
実際、中国に住んでいる著者も、今は財布ではなくスマホ+モバイルバッテリーを持ち歩いているそうです。
オフライン・オンライン、両方のサービスから選べる社会になる
中国にはフーマーと呼ばれる、生鮮食品専門のスーパーがあり、現在、大変人気があります。
また、フーマーはオンラインサービスも充実していて、そのスーパーの半径3km範囲内への配送であれば、30分以内にピックアップした商品を届けてくれます。
その商品は、実際にスーパーの店員が、注文をスマホで受け取って、ピックアップして、
まとめた後、スーパー内にある天井を走るベルトコンベアーを通ってトラックに煮詰めされるため、鮮度、また信頼がある状態で、配送されるのです。

また、オフラインの店舗では、先のような天井ベルトコンベアを見て楽しむこともできますし、
水槽を泳いでいるお魚、またそれを捌いてそのまま食べられるレストランもあり、オフラインはオフラインで、楽しませる要素が満載なのです。
中国では、サービスの提供は、オンライン!、オフライン!と分けた考えで提供するのではなく、
お客さんは、それぞれの状況によって、好きな方を選びたいはずだから、どちらでも選べるようにするべきだ。という
ユーザー目線、ユーザー中心のサービス提供を基本の考えとして、据えているわけです。
いずれ、日本にもこの考え方が浸透してくると思います。
楽しみですね( ^ν^)

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